奈々子の教室    
 おはなし
    
 S中学校のアイドル的存在である藤崎奈々子はその美しい容姿だけで教え子たちの人気をあつめているわけではない。新任3年目の音楽教師であるにもかかわらず、クラス担任に抜擢されるほど教師としての評価も高いのだ。
 
 そうなると同僚教師、吉田多恵の嫉妬の虫がますます荒れ狂う。丸っこい体のなかを毒虫がどろどろと妬みの毒を吐きながらのたうちまわる。奇矯な性格ゆえに、この女の感じ方はただ事ではない。特殊な性癖と相まって、多恵は陰惨な体刑で奈々子を責め苛むことだけを妄想するようになっていった。
 
 ここにもう一人恐ろしい女がいる。紅銀子。関西のアングラの最も深い闇の中で人倫無用の特殊な売春組織を主宰している女だ。どこか似通ってはいるが、住む世界も経歴も全く違う二人をインターネットが結びつけた。組織拡大の目玉になる最高の「商品」を探す女と、その要望にぴったりの人間を知っている女。二人が仮想空間の中で出会い、現実社会から藤崎奈々子が消えた。
 
 それから半年。壮絶な時間が奈々子を人間のあらゆる欲望を満たすための道具へと作り変えていた。地下でのみ流通する最高級の商品、マゾコンパニオン。
 
 そんな愉快な事実をいまだ知らない者たちがいる。かつての教え子たちだ。失踪した失格教師への思慕をいまだに口にするいまいましい愚図ども。しかし放っておく気はない、多恵は藤崎奈々子にまつわるものは心の中の淡い思い出すらも破壊しないと気がすまないのだ。
 
 学校に奈々子が帰ってくる。闇世界からの納品物として。何も知らずに歓声をあげる子供たち。立ちすくむ奈々子。
 狂躁の音楽教師、吉田多恵の特別授業が今、始まる。  
 
 もくじ
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内容
使い走りの若い男に監視されながら、奈々子が学校に帰ってきた。
吉田多恵の特別授業の教材として。
抜粋
「まちごうても、逃げよちゅうような気を起こしたらあかんど。 誘拐じゃの売春組織じゃのと雲をつかむような話はポリかて迷惑や。 あんたは社長の特別のお気に入りやから、どうあがいてもアカンのや。どこに逃げてもどう逃げても息をしとる間はわしらから逃げ切られへんのやで。」
内容
奈々子の凄絶な回想は続く。 売春組織のオーナー、紅銀子は暗黒の巣穴でお気に入りの獲物を愛でるのだ。
抜粋
 「指まんこでこないにしこらせよって」
 指先で乳首をもてあそびながら呆れたような声で咎めだてをする。そうやって十分にはずかしめてから、奈々子の自身の分泌液で濡れ光るバストトップをソフトクリームでも食べるように美味しそうに舐めあげた。
  この女もまた、多恵と同類なのだ。
内容
多恵はプレゼントを落ち着いて開けられない子供のように奈々子のハーフコートの前を乱暴にこじ開けた。納品物を点検するのだ。
抜粋
  「相変わらずのやらしい体。自慢げにおっぱいをゆすって、挑発してんの?」
 癇にさわった多恵は作業の手をやすめて吐き捨てるように言うと、揺れるバストのトップをつまんでひねりあげた。
 レズビアンとして奈々子の優れた容姿や肢体に執着しながら、強い劣等感が、それに激しい嫉妬と反発を感じさせるのだ。
 自分自身でも説明のつかない相反する二つの気持ちは、加虐に向かうことでコインの裏表のようにぴったりと合わさる
内容
コートの下から現れたボンデージコスチュームに凍りつく生徒たち。奈々子への思慕を完全に破壊するべく多恵の尋問が始まる。
抜粋
 「制服って…殆ど裸じゃないの。ていうか、裸よりずっと恥ずかしい格好だよ」
多恵は呆れてみせる。
   「回って。回るの! ほら早く! …ショーツもはいてない。おっぱいもお尻もむき出し。こんな破廉恥な格好でよく生徒の前に出て来たね。私なら自殺してるわ…。」
  多恵は厳しい声できめつけた。
内容
鞭で問う、尻に問う。激しい打擲に美しい肉体を曲げ反らし、震わせ、のたうつ奈々子。やがて悲鳴の中から、多恵の望みどおりの答えが聞こえはじめる。
抜粋
「どうなの?! 藤崎奈々子」
 ようやく打擲に疲れた多恵は鞭を継ぐのをやめ、犬のように床に這いつくばり、体をよじりつかせて痛みに耐えている奈々子を見下ろしながら聞いた。
  「あ、あぁ。ゆ、ゆるして。もう許して。言葉が足りませんでした。ああ。きちんと言います。言いますから許してください。」  
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